妻の不倫相手が大学生だった!慰謝料請求ってできるの?
「妻の不倫が発覚!相手はまさかの大学生!?」
奥さんの不倫相手が大学生だったら、どう対応すればいいのでしょうか?
そもそも学生相手に何ができるのか、親に対して責任を追及したほうがいいのかなど、わからないことだらけですよね。
今回は、奥さんと大学生が不倫した場合のさまざまな疑問について、弁護士がお答えいたします。
目次
この記事を読んでわかること
不倫相手の大学生に対して何ができる?
責任を取らせるときの注意!
奥さんと不倫をした大学生に責任を取らせたいと考えたとき、おそらく頭に浮かぶのは、「自分のしたことの重大さをわからせる」ということでしょう。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
不倫をされた怒りや悲しみから、「土下座をさせて謝らせたい」、「このまま平然と大学生活を送らせたくないので、退学させたい」というお気持ちになるのは、非常によくわかります。
しかし、土下座を強要すれば犯罪になりかねませんし、大学に言いつけて退学させようとすれば、名誉毀損と言われかねません。感情のままに動いてしまうと、かえってこちらが慰謝料を請求される、訴えられるなどのリスクがありますので、まずはとにかく落ち着いて対応することが肝要です。
正しい責任の取らせ方
先ほど述べた注意点からもわかるとおり、不倫相手をこらしめてやりたいというお気持ちをぐっと抑えて、冷静に対応する必要があります。
そこで、冷静に対応するために、事実関係の確認、謝罪を求める、もう二度と会わないように約束させる、慰謝料を支払わせるといった方法があります。
しかし、これらは法的な請求も絡むため、事前にいろいろと準備が必要です。ましてや、相手が未成年者であればなおさらです。以下で、詳しく見ていきましょう。
奥さんと大学生の不倫を知ったときにすべき3つのこと
不倫相手の連絡先を入手する
相手と話をするためには、相手の連絡先を知っておく必要があります。相手に慰謝料請求せずに単に反省を促すだけに留める場合も、相手に慰謝料請求の裁判を起こす場合も、連絡先を知らなければ話が進みません。携帯電話番号や住所、LINEアカウント、マッチングアプリのプロフィールやトーク履歴、勤務先などを把握しましょう。
もし、連絡先が見つからなくても諦める必要はありません!なぜなら、弁護士には法律で認められた権限を使って、相手の連絡先を調査できるからです。
詳しくは、こちらをご参照ください。
いきなり連絡しない!証拠を集める
不倫相手の連絡先を入手できたとしても、いきなり連絡するのではなく、不倫の証拠をつかみましょう。
証拠がないのに、いきなり相手に連絡して「うちの妻に手を出しただろ!」と言っても、「そんなことしてません」とシラを切られて終わるだけかもしれません。また、法的な責任を追及していくならば、なおさらきっちりとした証拠を確保しておくことが重要です。
たとえば、不倫相手と奥さんとのメッセージのやり取りの履歴や、2人が映った写真、旅行の予約票などが証拠になりえることが多いです。
証拠集めが十分ではない段階で相手に連絡してしまうと、言い逃れや証拠隠しの原因となりますので、連絡先を入手しても慌てずに、証拠を集めることに専念しましょう。
不倫相手が未成年者かどうか確認する
奥さんの不倫相手である大学生が、未成年者であるという場合もあり得ます。もちろん、不倫相手が未成年者であっても慰謝料を請求できますが、その場合には、相手の親も一緒に示談書にサインしてもらいましょう。
そうしておかないと、「子どもが勝手にやったことだ!」という理由で、あとから示談が取消しになってしまう可能性があるからです。
不倫相手の大学生に対して慰謝料請求するための2つの条件
肉体関係を示す証拠があること
奥さんと大学生の不倫を理由として慰謝料請求をしていくには、まず「肉体関係があった」ことを示す証拠が必要です。というのも、単なる「浮気をした疑惑」だけでは、法的な請求はできないからです。
そもそも、証拠によって肉体関係があることを証明できず、「いかがわしい関係」とか「怪しい」というだけでは、裁判では勝てません。
しかし、証拠があれば言い逃れはできません。肉体関係があったという不倫の証拠があるのに、相手が無視したり、話合いに応じなかったりすれば、裁判を起こすことだってできるのです。そのため、まずは必ず肉体関係を示す証拠をつかみましょう。
奥さんが結婚していると相手が知っていたことなど
慰謝料請求をするためには、不倫相手の大学生が奥さんは既婚者だと知っていたか、または知ることができたと言えることが必要です。
特に注意が必要なのは、不倫をした奥さんが20代の場合です。奥さんが20代の場合、大学生が「奥さんは独身の社会人だと思っていました。独身だと嘘をつかれました。」と言い訳してくる可能性があります。そうすると、その大学生が「奥さんは独身だと信じても仕方ないだろう」と法的に判断されてしまうこともあり得ます。
そこで、LINEのやり取りなどに、「ご主人」、「旦那さん」、「お子さん」、「離婚」などの“結婚していることを知っていると示すようなキーワード”がないか確認してみましょう。
また、LINEのアイコンに夫婦のツーショット写真やお子さんの写真を設定していませんでしたか?また、奥さんはいつも指輪をしていませんでしたか?
もし、これらの事情があれば、「結婚していたと知っていただろう」と法的に判断され、不倫が認められる証拠になりえることがあります。ご自身でも一度、調べてみてください。
大学生の浮気・不倫に対する慰謝料相場ってどのくらい?
大学生の浮気・不倫に対して請求できる慰謝料の相場は、いくらぐらいでしょうか?
一般的に、不倫の慰謝料の相場は、以下のようになっています。
- 結婚生活を続ける場合:数十万円~100万円
- 結婚生活を続けない場合(離婚・別居など):100万円~300万円
ただし、どちらから誘ったか、交際期間はどのくらいか、離婚をする・しないなどの個別事情によって金額は異なります。
大学生に慰謝料を支払わせる3つの方法
相手の連絡先を入手し、証拠も集めたら、いよいよ慰謝料の請求です。いざ、慰謝料を請求すると、不倫相手の大学生から「就職していないので、支払いたいけどお金がない」と言われることもあります。この場合、泣き寝入りしかないのでしょうか?
ここでは、泣き寝入りせず、相手の大学生に慰謝料を支払わせる3つの方法を見ていきましょう。
分割払いを提案する
大学生は、お金を持っていないことが多いのは確かですが、お金がないからといって、慰謝料を支払わなくていいことにはなりません。なかには、仕送りをもらっている大学生や、アルバイトをしている大学生もいます。
そこで、お金がなくて一括での支払いができないという場合には、分割払いで支払ってもらうという提案をしてみることもアリです。
保護者(親)に支払ってもらう
不倫相手が未成年であれば、大学生の親が慰謝料の支払いに合意する必要があります。この場合、不倫の事実を知った親が、子どもの代わりに支払ってくれる場合があります。
ただし、慰謝料を支払う義務があるのは不倫をした大学生本人です。親が支払ってくれないからといって、親に対して「なぜ支払わないのか」と法的な請求をすることはできません。その点は注意が必要です。
借入をして支払ってもらう
不倫相手の大学生が借金をして、慰謝料を支払うというケースはたまにあります。ですが、大学生はあくまでも学生なので、借りられる金額が少額に限られ、せいぜい30万円程度が限界だと考えられます。
ここでの注意点として、あとから「借金をしろ!と強要されました」という風に言われてしまうリスクがあります。そのため、借金して支払わせるという手段を使うのは、不倫相手の大学生本人が自ら「借金してでも支払う」と自主的に言い出した場合だけにしましょう。
浮気・不倫の慰謝料を請求する2つの方法
浮気・不倫の慰謝料を請求する方法は、大きく2つあります。
自分で請求する場合
慰謝料の請求(示談交渉)は、あなた一人でもすることができます。もし、不倫相手の住所がわかるのであれば、内容証明郵便を送るということもできます。
ただし、相手が話合いに応じてくれない、慰謝料を支払ってくれないという場合には、ご自身で裁判を行わなければなりません。不倫相手の大学生が未成年の場合は、大学生の親に対して裁判を起こす必要がありますが、相手の親の住所を一般の方が調べるのは大変です。
また、裁判には専門知識も求められ、提出すべき書類の作成や裁判への出廷など、一人で対応するにはかなりの手間と時間がかかることでしょう。
弁護士に依頼する場合
一方、慰謝料請求を弁護士に依頼する方法もあります。弁護士は法律のプロですので、交渉、裁判、示談、強制執行に至るまで、すべてを任せることができます。わからないことがあっても、弁護士が相談に乗ってくれますので、対応策を練ることができます。
また、相手の大学生やその親の住所についても、弁護士に認められた権限を使えば、市役所や携帯電話会社に問合せを行うことができ、連絡先を入手できることもあります。不倫相手の住所がわからず、交渉や裁判を諦めていた方にとっても、自分で請求するのは面倒だと感じていた方にとっても、弁護士に依頼するのは大きなメリットがあるといえます。
【まとめ】浮気・不倫の慰謝料請求なら無料相談ができるアディーレの弁護士におまかせください
奥さんの不倫相手が大学生だった場合、相手にお金がないだろうと思って請求を諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。なかには、電話番号しか知らない、相手が未成年だけど親の名前も住所もわからないということで、どうしていいか途方に暮れる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、そのようなケースであっても、アディーレ法律事務所はご相談を受け付けております。弁護士が間に入れば、不倫相手の連絡先を突き止める、不倫相手の親と交渉して慰謝料についての示談ができることもあります。
アディーレでは、浮気・不倫の慰謝料請求に関するご相談は、何度でも無料!それに、弁護士費用についての心配を少しでも減らせるよう、「損はさせない保証」という制度もご用意しております!
「こんなこと聞いていいのかな…」とためらわず、「どうすればいいかわからないから、弁護士に質問して話を聞いてみよう!」という気持ちで構いませんので、まずはお気軽にお問合せください!
監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。