新婚なのに浮気された!不倫・浮気の対処方法と弁護士の使いどころ
「新婚なのに夫が夜にほかの女性と会っていた。新婚生活を邪魔した浮気相手の女が許せないし、夫との縁も切らせたい。どうしたらいいの?」
「せっかくの新婚生活。これから幸せな家族になっていこうというときに、夫の浮気が発覚…。」
こんなとき、まず頭によぎるのは、旦那さんと浮気相手の女との間で、今後一切の連絡をとらせないようにすることだと思います。
でも、今後の夫婦関係を考えると、本当に連絡を絶たせるだけでいいのでしょうか?
こんなことが二度と繰り返されないよう、法的に会わない約束をさせておくのがいいですよね。浮気の程度によっては、金銭的な賠償(=不貞慰謝料)を請求することもできます。
今回は、結婚直後の浮気について、慰謝料の獲得に至るまでのポイントを具体的に解説します。
目次
この記事を読んでわかること
新婚だからこそ夫婦でしっかり話し合う!
新婚なのに旦那さんに浮気されたら、これからの生活をどうするか悩まれることと思います。一般的に、新婚の浮気の場合、数十年以上長く連れ添った夫婦の浮気に比べ、関係修復がしやすいと言われています。もちろん、浮気されたショックを押し殺してまで無理に関係を修復する必要はありませんが、まずは冷静になり、今後の生活について話し合うべきです。
以下で、話合いの注意点や今後の対策についてまとめましたので、参考にしてみてください。
中途半端にしないこと
新婚の男性は、結婚前の遊びの感覚で浮気をしてしまうことがあるようです。奥さんの立場からすると、「新婚なのに浮気するなんて信じられない!」とケンカになることもあるでしょうし、反対に、「あまり問い詰めたら離婚すると言い出すかもしれない…」と不安になって、自分の気持ちを正直に言えないこともあるでしょう。
ここで一番ダメなのは、中途半端に何となくあいまいなまま済ませてしまって、話合いをしないことです。
夫婦の方向性を決める
新婚だからといって、離婚してはいけないわけではありません。ですので、仮に話合いをしようとしても、旦那さんが応じてくれないのであれば、今後、夫婦としてやっていけるかをよく考えたほうがいいでしょう。旦那さんが話合いに応じてくれるのであれば、関係修復も視野に入れ、昔のことをしつこく言わずに、「これからは、夜に異性と出かけるとき、二人きりじゃなくてもできるだけ事前に知らせてほしい。」とか、夫婦の間での約束を決めるのも一つの方法です。
浮気を許すことと浮気相手への慰謝料請求は、別問題!
夫婦で話し合って、旦那さんの浮気を許してしまうと、浮気相手の女に対する慰謝料請求ができないと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、旦那さんの浮気を許したことと慰謝料の請求は、まったく別の問題です。
もし、浮気相手の女が、旦那さんが既婚者だとわかっていながら関係を持ったならば、きっちりと状況を理解し、反省してもらうためにも、慰謝料を請求することも検討しましょう。
浮気相手に連絡するときに気をつけること
浮気相手に約束させるべきこと
浮気相手に連絡をするときは、明確な目的を持って連絡する必要があります。ただ文句を言うだけだと口論になったり、トラブルになったりしてしまう可能性もあり、かえって危険です。
浮気相手に約束させるべきこととしては、①もう二度と夫と会わないこと、②約束を破ったら慰謝料を支払うこと、この2点です。
- 約束させるべきこと
約束させる方法
ここで重要になってくるのが、約束させる方法です。
あなたが浮気相手に対して、「夫と会わないでほしい」とお願いするだけだと、浮気相手はその場でだけ、「会わないと約束する」と言いながら、実際には後でこっそり会ってしまうことも十分あり得ます。そのため、「会わない」ということを法的な書面として残しておくことが重要です。また、約束を破ってこっそり会っていたら、自分のした事の大きさをわからせるために、慰謝料を支払うという約束を求める場合もあります。
いずれにせよ、書面に書かせて約束させるのが重要であり、できればその書面は法的に正しいもの(公正証書)であることが望ましいです。
何を約束させるかが決まれば、浮気相手に連絡するための準備が必要です。その点について、次に解説します。
浮気相手に連絡する前の準備
まず、夫の浮気が発覚したあとに取るべき行動として、①浮気相手の女の連絡先を把握することと、②夫の浮気を示す証拠の確保が挙げられます。
①浮気相手の女の連絡先を把握する
浮気相手に連絡する以上、相手の氏名、住所、電話番号、場合によっては勤務先の住所や電話番号などの連絡先を把握しておかなければなりません。そのため、旦那さんに浮気相手の女の連絡先を確認してもらう必要があります。
②夫の浮気を示す証拠の確保
また、今後一切合わないと約束させるにも、自信をもって強気に慰謝料請求するうえでも、証拠が必要ですし、万が一裁判になったときに備えるためにも、証拠の確保が重要になってきます。
注意!浮気発覚後に取ってはいけない行動
夫の浮気が発覚後、逆に取ってはいけない行動として、①すぐに浮気相手の女を問い詰めること、②浮気相手の勤務先や家族、友人などに浮気の事実を暴露することが挙げられます。
①すぐに浮気相手の女を問い詰める
旦那さんとの話合いや証拠の確保をしないうちに、感情にまかせて相手を問い詰めれば、相手から「証拠はあるのか?」、「旦那さんから誘われたから自分は悪くない」と反論されてしまいます。場合によっては、あとで、「奥さんから脅迫された」と言われてしまうなど、いろいろなトラブルに発展しかねません。そのため、浮気相手を問い詰める前に、証拠の確保などの準備をしましょう。
②浮気相手の勤務先や家族、友人などに浮気の事実を暴露する
浮気の事実を暴露して、こらしめてやりたいという気持ちは痛いほどわかりますが、名誉棄損やプライバシー侵害、業務妨害などに当たり、かえってこちらが不利になってしまうおそれがあります。そのため、浮気の事実を暴露してやりたい気持ちをグッとこらえて、会わない約束を書面にまとめたり、慰謝料請求に集中したりすることが大切です。
新婚で慰謝料請求を自分で交渉して進めるのって大変?
ここまで、浮気相手に連絡する前の準備や注意点について説明してきました。実は、浮気相手との連絡は、すごくストレスになりやすく、また法律の素人同士だと、話がかみ合わず、まったく進まないこともありえます。慰謝料請求をするにしても、途中まで自分で交渉を進めてしまうと、すでにこちらが不利になることを、知らず知らずのうちに言ってしまっていることも多く、そこから弁護士に依頼したとしても、交渉が不利のまま終わるというケースもそれなりにあります。
また、浮気相手に対して強い口調で慰謝料の交渉をしている姿を旦那さんに見られて、「怖い女」と思われたくないと考える方もいらっしゃいます。また、「事を荒立てたくない」という理由から、自分で交渉する方もいらっしゃいます。ただ、いずれにせよ、自分で交渉して、何もかもがうまく行くことはかなり珍しいと思いますので、「事を荒立てたくない」と考えているのであれば、なおさら自分で慰謝料の交渉をするのではなく、相手との間に弁護士を挟んでおくことが重要となります。
新婚の浮気・不倫で獲得できる慰謝料の相場は?
浮気の慰謝料には裁判上の相場があります。さらに、旦那さんの浮気を理由として、離婚しない場合と離婚する場合とでは、その相場が大きく変わってきます。たとえば、離婚をしない場合であれば、一般的に数十万円~100万円の範囲が相場と言われています。一方で、離婚する場合であれば、一般的に100万円~200万円の範囲が相場と言われています。
ただし、婚姻期間が短いと浮気の慰謝料金額は下がる傾向にあるので、注意が必要です。また新婚だと、結婚の事実があまり知れ渡っていない可能性もあり、浮気相手が結婚のことを知らなかったと言い訳してくる可能性もあり得ます。しかし、新婚のように結婚して日が浅かったら慰謝料請求ができないというわけではなく、「仮に結婚していることを知らなかったとしても、責任は生じますよ」というような切り返しをして、慰謝料を請求できることもあります。
浮気・不倫の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリット
弁護士に依頼して、夫の浮気相手に慰謝料を請求する場合、必ずしも依頼する前に離婚手続を行う必要はありません。離婚しない場合でも、弁護士に依頼すれば、浮気相手の女に対する慰謝料請求を進めていくことができます。
夫の浮気を理由に離婚を検討している方へ
「夫の浮気によって信頼関係が壊れてしまい、これから先、一緒に人生を歩んでいくことができそうにない…。」
そんなときは、離婚という選択をすることも、自分の人生を生きるという意味では、必要な決断だと思います。気休めかもしれませんが、世の中にはスピード離婚をする夫婦も一定数いるというデータもあります。離婚をすることで、自分の人生に区切りをつけることは、決して悪いことではないと思います。
全離婚のうち、同居1年未満の超スピード離婚は6%であり、3年目までのいわゆるスピード離婚の累計でみると、ちょうど20%となり、5組に1組がスピード離婚という状況である。
引用元:ニッポンの離婚はいつ起こっているのか?(2)-同居期間分析/5年未満離婚は3割超- |ニッセイ基礎研究所(外部サイト)
【まとめ】浮気・不倫の慰謝料請求なら無料相談ができるアディーレの弁護士におまかせください
結婚直後でこれからの新婚ライフを楽しもうと思っていた矢先の浮気。ショックも大きいはずです。関係修復する・しないにかかわらず、慰謝料を請求するためには、証拠集めと浮気相手の連絡先を把握しておくことが重要です。また、ご自身で慰謝料を請求することはできますが、何かとトラブルに発展することも多いため、まずは弁護士への無料相談などを活用されることをおすすめいたします。
アディーレでは、浮気の慰謝料事件について幅広く取り扱っており、豊富な経験と確かな実績で、あらゆる浮気の慰謝料事件を解決してきました。事務所全体としての法律相談実績が90万人(※)を突破するなど、多くの方に選ばれ続けてきた自信があります。皆さまにとって身近な存在であり続けるために、アディーレは日々、さまざまな問題に取り組んでいます。少しでも気になることがあれば、まずはアディーレにご相談ください。弁護士がきっと、あなたの力になるはずです。詳細は、こちらをご覧ください。
※2023年7月時点。問合せのみは含まず、当事務所が実施した全案件のご相談者数です。
監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。