浮気・不倫の慰謝料問題を弁護士に相談するならアディーレ法律事務所

ゼロから解る!浮気・不倫相手へ慰謝料請求する際の流れと注意点

パートナーの浮気・不倫を知って、お子さんのことや今後の夫婦関係のことなどで悩まれている方も多いと思います。そういった皆さんのなかには、「浮気・不倫相手に、自分のしたことの重大さをわからせたい!」、「浮気・不倫問題に関して、自分のなかで早くケリをつけたい」と感じている方もいらっしゃるでしょう。

そんなお悩みを抱えているときは、浮気・不倫相手を反省させるための方法、ご自身の気持ちを整理するための方法として、相手に対して慰謝料請求を行うことを考えてみてはいかがでしょうか。本コラムでは、慰謝料請求とはどういった制度なのか、どういった場合に認められるのか、そして、実際に慰謝料請求をするにあたって必要手続や証拠、慰謝料が高額になるケースなどについて説明します。

この記事を読んでわかること

  1. 浮気・不倫の慰謝料請求とはどのようなものか
  2. 慰謝料請求を自分でする場合と弁護士に依頼する場合のメリット・デメリット
  3. 慰謝料請求で失敗しないための注意点

浮気・不倫の慰謝料請求とは?

とあるカフェでの女性同士の会話を参考に、慰謝料請求をするタイミングや流れなどをみていきましょう。

A子
相談って何?
B子
最近うちの旦那がやたらスマホを見ることが多くて、『仕事の連絡だよ』とか言ってるけど、コソコソしてるの。
A子
うちの旦那もトイレにまでスマホを持ち込むことある、なんかやましいことでもあるのかな。
B子
それで気になって、こっそり旦那のスマホ見たの。
A子
えっ、それ大丈夫なの?
B子
こっそり見たことは旦那にバレてないけど、LINE見たら『この前は楽しかったね』って知らない女に送ってたの!
A子
それ絶対浮気してるよ!
B子
だよね。それで私どうしたらいいかわからなくて。子どもがまだ小さいから今すぐ離婚なんて考えられないけど、この相手の女は絶対に許せない
A子
知り合いの弁護士から聞いたことあるんだけど、もしかしたらその女に“慰謝料請求”できるかもしれないよ。
B子
“イシャリョウセイキュウ”?何それ?

このように、B子さんと同じお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

浮気・不倫によるショックや悩みに関し、浮気・不倫相手に金銭的な償いを求めることは、法律上認められています。それが、慰謝料請求という制度です。

(不法行為による損害賠償)
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

引用:民法第709条 | e-Gov法令検索(外部サイト)

浮気・不倫相手に慰謝料請求ができるケースとは?

彼女たちの会話に“慰謝料請求”というワードが出てきましたが、浮気・不倫相手に慰謝料請求ができるケースとできないケースがあります。それを会話形式でみていきましょう。

B子
じゃあ、その“慰謝料請求”っていうのをすれば、相手の女からお金を取れるんだ。
A子
うん。でも、絶対に取れるってワケでもないみたい。いくつかの条件が必要って法律で決められてるらしいの。
B子
えっ!?そうなの?

A子さんの言うとおり、浮気・不倫相手に対する慰謝料請求が認められるには、大きく分けて2つの条件が必要です。

<条件1>
まず1つ目は、不貞行為、つまりここでは、“B子さんの夫が、B子さん以外の女性と肉体関係を持った”という事実が必要となります。もちろん、「別の女性とご飯を食べに行った」、「親密なLINEのやり取りをしていた」といったこと自体も、浮気・不倫で悩んでいる方にとっては、腹立たしいでしょう。
ですが、感情的なところとは別に、法律上認められる慰謝料の請求となると、不貞行為の事実がなければ、相手に慰謝料を支払ってもらうのは難しくなってしまいます。
<条件2>
そして2つ目に、浮気・不倫相手の女性が、“B子さんの夫が結婚していると知っていた”ということも必要です。

この2つの条件をクリアしていることが、慰謝料請求には必要なのです。浮気・不倫相手から、償いとしていくらかお金を支払わせたいと考えたとしても、この条件をクリアしていないと、慰謝料を支払わせることは法律上認められません。

浮気・不倫相手に慰謝料請求をする際の流れ

続いて、浮気・不倫をされた相手にどのような流れで慰謝料請求をするのかを彼女たちの会話を参考にみていきます。

B子
なるほど、絶対お金を支払わせることができるっていうわけでもないんだね。
A子
そう。だからと言って、あきらめる必要もないと思う。何より、このままだと気持ち的にも納得できないんでしょ?
B子
うん。だから慰謝料請求をしてみようと思う。早速、相手の女に浮気のことを問い詰めて、『慰謝料払え!』って言ってみる!
A子
うーん…。B子が自分でやるのもいいとは思うけど、弁護士に頼むことも考えてみたら?自分で慰謝料請求する場合のメリットとデメリット、弁護士に頼んだ場合のメリットとデメリット、両方考えて決めたほうがいいと思うな。

確かに、B子さんの場合、「夫をほかの女性に取られた!」という悔しい気持ちがあるでしょうが、慰謝料請求をご自身でやるか、それとも弁護士に依頼するかは、それぞれのメリットとデメリットを考える必要があると思います。次のパートでは、両方の違いについて説明しましょう。

自分から相手に直接請求する場合のメリットとデメリット

ご自身で浮気・不倫相手に直接慰謝料の請求をすれば、弁護士に依頼した場合にかかる弁護士費用を用意しなくて済みます。特に、話がこじれて裁判にまで進んでしまった場合、弁護士に依頼していたら、弁護士が裁判所に出廷する際の費用や手数料をはじめ、いろいろな費用がかかるでしょう。

逆に、ご自身で浮気・不倫相手に直接慰謝料の請求をした場合、以下のようなデメリットも考えられます。

  • 浮気・不倫の事実をはぐらかされてしまう
  • お互いに感情的になってしまい、ストレスが溜まる
  • あとになって、「やっぱり慰謝料を支払えない」などと言われて、問題を蒸し返される
  • 本当は慰謝料を支払えるだけのお金を持っているのに隠されてしまう

弁護士に依頼して請求する場合のメリットとデメリット

弁護士に依頼して慰謝料請求を行う場合、依頼後は、弁護士があなたの代理人、窓口となるので、感情的なやり取りをしなくて済み、精神面の負担を減らすことができます。また、浮気・不倫相手に、パートナーとの接触を禁止するよう約束させることができるので、特に、今後も夫婦関係を続けていきたいと考えている方にとっては、弁護士に依頼するメリットは大きいかもしれません。

このように、弁護士費用という金銭面での負担はありますが、弁護士に頼めば、慰謝料を獲得する以外の価値も実現できるといえます。

【メリット】
  • パートナーへの接触禁止を約束させられる
  • 弁護士の交渉力や調査力を活かすことで、納得のいく結果を実現しやすい
  • 浮気・不倫相手をちゃんと反省させることができる
  • あとになって、「やっぱり慰謝料を支払えない」などと言われて、問題を蒸し返されない
【デメリット】
  • 弁護士費用がかかる

慰謝料請求に証拠は必要?

慰謝料請求を自分でする場合と弁護士に依頼する場合のメリット・デメリットを確認できました。次は、その慰謝料請求を進めるために大切な「証拠」についてみていきましょう。

B子
そっか。どちらもメリット・デメリットがあるけど、弁護士費用が出せるなら、弁護士に頼むっていうのもアリだね。弁護士に頼むにしてもさ“証拠”が要るのかな?
A子
そうよね。やっぱり証拠があったほうが相手の女も言い逃れできないから、慰謝料を払ってもらえる可能性は高くなりそうだよね。さっき、旦那さんと浮気相手の『LINEのやり取りを見た』って言ってたけど、その画面撮ってないの?
B子
そこは、バッチリ撮った!これを旦那に突きつけて、言い逃れできないようにしてやるつもり!

先ほどご説明したとおり、慰謝料請求が認められるためには、“既婚者が、妻、もしくは夫以外の相手と肉体関係を持った”という事実が必要です。

なので、弁護士に依頼するとしても、パートナーが浮気・不倫相手と肉体関係を持ったことがわかるような証拠を事前に準備しておくと、弁護士の交渉もスムーズに進められます。
たとえば、LINEで「またエッチしようね」というようなやり取りをしていた場合、そのやり取りがわかる画面をスクリーンショットなどの方法で撮影しておきましょう。

そのほかにも、浮気・不倫をしたパートナーがその事実を認めた場合、浮気・不倫を認めたことを録音や念書といった形で残しておくのも重要です。この場合、「相手は誰なのか」、「どこに住んでいるのか」、「相手の連絡先」、「いつからどれくらいの頻度で浮気・不倫していたのか」、「肉体関係を持った場所はどこか」、「が既婚者であることを知っていたのかどうか」といったことを話してもらうとよいでしょう。

そのほかの証拠の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • パートナーが浮気・不倫相手とホテルに出入りしているような写真や、それを証明する探偵の調査報告書
  • GPS
  • 宿泊施設の領収書 など

しかし、浮気・不倫を知ってすぐのことだと、ショックのあまり、こういった対応や的確な判断が取れない方も少なくありません。特に、今後の夫婦関係を気にして、ご自身でパートナーに念書を書かせることは難しいという方も多いでしょう。

ですが、証拠が少ない場合であっても、慰謝料請求をあきらめる必要はありません。弁護士は、法律のプロなだけではなく、交渉力に長けています。そのため、弁護士の交渉によって、話合いのなかで浮気・不倫相手に浮気・不倫の事実を認めさせて、慰謝料の支払いについて納得させることも可能です。

浮気・不倫相手に慰謝料請求をする際の注意点

慰謝料請求をすると決めた場合の自分自身の行動について彼女たちの会話を参考にしてみましょう。

B子
あのあと、旦那に浮気のことを問い詰めてみたら、『もうしないから』って泣きながら謝ってきたんだよね。
A子
ちゃんと認めたんだ。反省してるかどうかは今後次第だとは思うけど、とりあえずはよかったね!そういえば、相手の女ってどこの誰だかわかったの?
B子
うん。旦那に浮気のこと問い詰めたときに、情報は手に入れたから。
A子
なら、よかったね。『慰謝料払え』って言うにしても、どこの誰だかわかっていないと、請求もできないしね。
B子
不倫相手の女のことを思い出して腹立ってきた。旦那との浮気の件、相手の会社にバラしてやろうかな。だって、こっちばっかり嫌な目に遭ってるのに、普通に仕事して今までと変わらずに生活してるなんて許せない!
A子
えっ、待って!それはやめたほうがいいと思うよ。

まず、浮気・不倫相手に慰謝料請求をしたいと思っても、“その相手がどこの誰であるのか”が判明していないと、「慰謝料を支払ってほしい」という気持ちや怒りを伝えることもできず、泣き寝入りとなってしまいます。なので、浮気・不倫をしたパートナーから聞き出すなどの方法で、浮気・不倫相手の氏名、住所、電話番号といった情報を手に入れるようにしましょう。

また、「浮気・不倫相手を懲らしめたい」という思いから、「相手が勤めている会社にバラしてやろう」と考えてしまう方もいらっしゃることでしょう。「こちらは生活がめちゃくちゃにされているのに…」と悔しい気持ちを抱くのは当然かと思いますが、もしそんなことをしてしまった場合、プライバシー侵害や名誉棄損といった別の法律問題に発展し、浮気・不倫相手から逆に損害賠償を求められることも考えられます。

慰謝料の金額が高額になるケースとは?

慰謝料請求で獲得できる慰謝料の相場はある程度決まっています。ですが、その中でも高額な訴訟に発展するケースがあります。それがどんな場合なのでしょうか。

B子
だったら、相手の女からありったけの慰謝料を払ってもらいたいな。そうだなー、とりあえず500万円!最低でもそれくらいもらわないと、気が済まなくない?
A子
そうだね。その気持ちはわかる。今回の浮気でだいぶ傷ついたもんね。ただね、慰謝料には“相場”があるのよ。だから、「500万円払ってほしい」って言うのは自由だけど、結局その相場の範囲で払ってもらうことが多いらしいよ。

浮気・不倫の慰謝料請求の金額には、裁判上の相場があり、夫婦の婚姻関係の状況によって、大きく変動します。

  • 婚姻関係を継続する場合=数十万円~100万円
  • すでに離婚している等、婚姻関係が破綻している場合=100万円~200万円
    ※特に悪質な場合は、300万円ということもありえます。

慰謝料の金額は、この相場のなかでおさまることが多いといえます。婚姻期間が長かったり、浮気・不倫の頻度が多かったりといった事情があれば、この相場の範囲内で慰謝料が高額になりやすいということです。

「浮気・不倫をされてしまった…」。気持ちに区切りをつけるための第一歩を!

本コラムでは、「慰謝料請求」をテーマに、それがどういったものなのか、ご自身で請求する場合と弁護士に依頼する場合のそれぞれのメリット・デメリットついて説明してきました。弁護士に依頼すると、弁護士費用はかかりますが、ご自身の精神面の負担を減らせたり、今後、パートナーと接触をさせない等の約束させることができたりと、慰謝料を獲得する以外の価値も実現できるという点がポイントです。

アディーレ法律事務所では、浮気・不倫の慰謝料請求に関するご相談が何度でも無料であり、ご依頼時の着手金も0円です。また、「成功報酬制」を採用しており、成果が得られた場合にのみ報酬金が発生します。さらに、安心してご依頼いただけるよう、アディーレ独自の「損はさせない保証」をご用意しています。このように、浮気・不倫で悩んでいる方に、お金の心配なくご依頼いただけるような弁護士費用を設定しておりますので、ぜひ一度、アディーレ法律事務所にご相談ください!

監修者情報

弁護士

池田 貴之

いけだ たかゆき

【Xアカウント】
@ikeda_adire_law

資格
弁護士
所属
第一東京弁護士会
出身大学
法政大学法学部、学習院大学法科大学院

私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。

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※2024年11月時点。