内容証明郵便とは?
浮気・不倫の慰謝料請求トラブルが起きた際によく耳にする内容証明郵便。これは、差し出した郵便物の文書の内容、差出人・受取人、差し出した日付、受取人に配達された事実・日付を、郵便に証明してもらう一般書留のことをいいます。
内容証明郵便を利用する目的
浮気・不倫の慰謝料には時効があります。時効は、催告(請求)をすると完成が猶予されますので、催告したことを証拠化するため、内容証明郵便を使うことが多々あります。
しかし、内容証明郵便で慰謝料を請求されても、その請求に、そのまま従う必要はありません。そのため、慰謝料を請求された側が受け取り拒否や無視などの対応を取るケースも見受けられます。
なぜ内容証明郵便を利用する?
慰謝料請求を行う際に内容証明郵便を利用するケースが多い理由は、普通郵便では、相手がどのような書面を受け取ったか、また、そもそも書面を受け取ったかどうかを証明することができないからです。そのため、慰謝料請求のように、書面の内容や、その書面を相手が受け取ったことを証明する必要がある場合には、内容証明郵便が有効になります。
一般的に時効が迫っている場合には、催告した証拠を残すために内容証明郵便を送付します。ただし、書面を受け取ったこと自体は簡易書留や特定記録郵便でも証明できるため、時効が迫っていない場合は、具体的な状況に応じて、送付方法を決めていきます。
監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。