パパ活で不倫を繰り返す旦那(夫)に慰謝料請求したい!
「最近、以前に比べてやたら身なりを気にするようになり、歳のわりに若い格好をしているな…」
このようなご主人の変化に気づいた方、ご主人の帰りが遅い日はありませんか?
もしかしたら、ご主人はパパ活をしているかもしれません。
- パパ活をしているかどうかなんて、どうやって調べたらいいの?
- パパ活をしていると知った私は、いったいどうすればいいの?
- パパ活相手の女性に責任を取らせるには?
この記事では、これらの疑問点について解説していきます。
目次
この記事を読んでわかること
夫がパパ活をしているかどうかなんてどうやって調べるの?
「最近、夫がやたら身なりを気にするようになったなぁ…」と感じていたとしても、当たり前ですが、身なりを気にし始めたというだけで、すぐにご主人がパパ活をしているとはいえません。
そこで、ご主人がパパ活をしているかどうか怪しいとき、まずはどのような対応をとるべきかをお話しいたします。
いきなり問い詰めるのはNG!
「あなた、パパ活しているでしょう!」と問い詰めることができるのであれば、それに越したことはありません。しかし、何の根拠もなくそのような話をしてしまうと、ご主人から「そんなことしているわけないだろう!」とはぐらかされてしまい、最悪の場合、ご夫婦の仲がギクシャクしてしまうかもしれません。
そこで、ご主人が本当にパパ活をしているのか調べてみましょう。
このとき、「パパ活をしているのかすぐにでも確かめたい」というお気持ちを抑えていただき、まずはパパ活をしている証拠を集める準備をする必要があります。
パパ活をしているかを確かめるための調査って?
ご主人がパパ活をしているかどうかを確かめる方法として、以下のようなものが考えられます。
- ご主人のスマホをこっそり見て、LINEやSNSでパパ活相手の女性とのやり取りがないかを確認する。不審なやり取りがあれば写真や動画に撮っておく。
- ご主人が使っているクレジットカードの利用履歴に、高価な買い物をした履歴、ホテルの決済履歴、マッチングアプリの決済履歴などの身に覚えのない履歴がないかを確認する。
- ご主人のスケジュールを確認して、帰宅の遅い日付を押さえておく。
- 探偵を雇って、ご主人の動向を探る。
このようにして、いくつかの証拠や資料が集まってくると、奥さまが感じていた疑いは、はっきりとしたものになってくるでしょう。
ご主人がパパ活をしていると知ったあなたはどうする?
ご主人がパパ活をしていたとわかると、「こんなことをしていて許せない!」というお気持ちやパパ活をしていたショックのほかに、今後の生活をどうすればいいか悩まれることかと思います。今後のご夫婦の関係も含めて、どうすべきかしっかりと対応を考えていく必要があります。
- 【対応の一例】
大きく分けると、ご主人との結婚生活を続けていくかどうかという点で、そのあとの動き方が変わってきます。一般的に、パパ活をする男性は中年層が多く、ご夫婦の間にお子さんがいる、職場でそれなりの地位を築いている、収入もそれなりにあるといった方が多いです。
離婚するとなると、これからご主人の収入をあてに家計を回していくことはできなくなるでしょうし、離婚するにあたり、慰謝料、財産分与、お子さんが未成年であれば親権をどちらにするか、お子さんの養育費など取り決めることはたくさんあります。そういった理由から、結婚生活を続けていかれる方も多いです。
いざ「離婚をしない」と決めたとしても、ご主人がパパ活をしていたことについて、気持ちの整理がつかない方がいらっしゃるのも事実です。
そこで、上記の対応例とは別に、パパ活相手の女性に対して、不貞行為を理由とする慰謝料請求を検討されることをおすすめいたします。
不貞行為とは?
不貞行為は、一般的に、配偶者のいる方が配偶者以外の異性と肉体関係を持つことをいいます。しかし、肉体関係を持つことが絶対に必要という訳ではなく、法律上は、広く夫婦間の円満な関係を壊すような行為が不貞行為にあたるといえます。
不貞行為がなかった場合は慰謝料請求ができないの?
一般的にパパ活では、相手の女性との交際にあたって、前もって条件を決めておくことが多いです。
- 【条件の一例】
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- 食事や買い物などのデートを一緒にするだけで、肉体関係がない前提の条件
1回あたりのデート代:1~3万円(食事代は別) - 食事や買い物などのデートを一緒にするだけではなく、肉体関係があることを前提とする条件
1回あたりのデート代:3~5万円(食事代やホテル代は別)
- 食事や買い物などのデートを一緒にするだけで、肉体関係がない前提の条件
不貞行為について、肉体関係があったことを示すことが一般的です。ですので、ご主人が肉体関係のないパパ活をしていた場合、一見、慰謝料が請求できないと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、法律上、不貞行為を理由とする慰謝料の請求が認められるのは、不貞行為が原因で夫婦関係が壊されてしまったことにあり、ここでいう「夫婦関係が壊されてしまうような原因」とは、肉体関係に限られません。
たとえば、肉体関係はなかったものの、ホテルに行って一緒にお風呂に入り、キスをしたり、体を触れ合ったりしたような場合であっても、不貞行為を理由とする慰謝料の請求が認められることがあります。
パパ活では、相手の女性と肉体関係を持たないことも多くあります。ですが、肉体関係がないからといって、すぐに相手の女性への慰謝料請求をあきらめる必要はありません。
夫がパパ活相手に支払ったお金はいくらまで取り戻せる?
ご主人が若い女性に入れ込んで、お小遣いやプレゼントのほか、デート代を出していたと知ったら、「相手の女につぎ込んだお金を取り戻したい!!」と考える方が多いかと思います。しかし、だまされたというような事情がない限り、法律上、すでに渡してしまったお金やプレゼントを返してもらうことはできません。
ご主人が相手に費やした金額をそのまま慰謝料に上乗せできるというわけではありません。
しかし、不貞行為は夫婦間の円満な関係を壊すような行為ですので、お小遣いやプレゼントなどの出費が、家計を圧迫していたのであれば、円満な夫婦関係を壊すような行為といえるため、慰謝料を増額できる理由の一つになりえます。
パパ活相手に慰謝料請求をするにはどうしたらいいの?
パパ活相手に慰謝料を請求すると決めたとして、まず何をすべきなのか、反対にしてはいけないことはあるのか、よくわかりませんよね。
パパ活で知り合った女性の場合、一般的な不倫慰謝料請求の交渉とは違った注意が必要です。
自分で交渉を行う場合の流れについて
一般的に、パパ活目的で若い女性と知り合う男性は、会員制のマッチングアプリを利用していることが多く、通常は、マッチングアプリで知り合ったあとに、連絡先を交換している可能性が高いです。
そのため、もしご主人が相手の女性とLINEやSNSでのやり取りをしていたとしても、証拠が不十分なままご主人を問い詰めると、LINEの履歴やマッチングアプリのアカウントごと消去されてしまったり、相手の女性に直接連絡を取ると、ブロックされてしまったり、アカウントを消されてしまったりして、これ以上問い詰めることができなくなってしまう恐れがあります。
そこで、ご主人や相手の女性を問い詰めたいというお気持ちをこらえていただき、慰謝料請求のための準備をする必要があります。
ステップ1:証拠集め
まず、証拠集めから始めます。具体的には、マッチングアプリ内でのやり取りやLINEをはじめとするSNSでの連絡履歴をスクリーンショットなどで保存し、確かな証拠をつかむ必要があります。
証拠がないと、ご主人もパパ活相手の女性も、簡単に言い逃れができてしまいます。また、慰謝料を請求するには、「不貞行為があったこと」を証明する必要がありますので、この証拠集めが重要になります。
ステップ2:ご主人に突きつける
証拠が集まったら、これらの証拠をご主人に突きつけて、相手の女性がどこの誰であるのかを説明してもらいましょう。
「え?パパ活相手を問い詰めるんじゃないの?」と感じられる方も多いかと思いますが、これが大事なのです!
証拠を集めることに成功し、「ご主人が若い女性とパパ活をしている」ということは確認できても、この“若い女性”がどこの誰であるのかまでははっきりしませんよね。どこの誰かわからない以上、慰謝料を請求するのは困難です。そのため、ご主人に証拠を突きつけて、パパ活をしていたことを認めさせ、さらにその相手がどこの誰であるのかを話してもらいましょう。
もし、しっかりとした証拠を集めても、ご主人が相手の女性のことを明かしてくれない場合には、「離婚をしないこと」を条件に、相手の女性について話してもらうというのも一つの方法です。
自分で交渉を行う場合のメリット・デメリット
ご自身でパパ活相手の女性と慰謝料の交渉を行う場合、弁護士に依頼したときにかかる弁護士費用を用意しなくて済むという点は、メリットと言えます。
逆に、ご自身で対応をすると、パパ活相手の女性に言いくるめられてしまったり、お互いに感情的になってしまったりと、交渉がうまく進まないことも多く、この点はデメリットだと言えます。
また、ご主人がパパ活相手の女性に、お小遣いなどの形でお金をつぎ込んでいたということが、慰謝料を増額できる理由になることもあります。しかし、このような慰謝料の増額を法律の形式で主張するのは、ご自身だけでは難しいものです。
弁護士に交渉を依頼する場合の流れについて
弁護士に不倫の慰謝料について交渉を依頼する場合、まずは弁護士との法律相談をするのが一般的です。法律相談の場で、集めたパパ活に関する証拠を弁護士に見てもらい、見通しやアドバイスなどを説明してもらいましょう。
弁護士に交渉を依頼する場合のメリット・デメリット
メリット
- ①パパ活相手の女性を特定できる可能性がある
- 不倫の慰謝料請求を行うにあたって、パパ活相手の女性がどこの誰かということがはっきりしないと、交渉を始めることすら難しいです。
ですが、その相手の電話番号がわかっていれば、弁護士のみに利用が認められている「弁護士会照会」という制度を使って、相手の女性がどこの誰なのかを特定することができます。 - ②肉体関係がなくても慰謝料を支払わせることができる場合がある
- 先ほど、説明したとおり、不貞行為を理由とする慰謝料請求について、一般的にはご主人と相手の女性との間で肉体関係があったことが必要です。しかし、法律上では、必ずしも肉体関係がなくても、親密な交際をしていたことを理由に慰謝料請求をすることができます。
こういった法律上の話を法律の専門家である弁護士からしてもらうことで、肉体関係がなかったとしても、相手の女性に慰謝料を支払わせることができる場合があります。
デメリット
- ①弁護士に依頼するお金が必要である
- 弁護士に依頼するデメリットは、何といってもお金を用意しなければいけないことです。不倫相手から慰謝料を獲得できた場合、その獲得できた金額の何%かを成功報酬として、弁護士に支払うのが一般的です。
また、弁護士事務所によっては、弁護士が依頼を受けるにあたり、結果に関係なく仕事を始めるために必要な費用、いわゆる「着手金」を取る事務所も多いです。
【まとめ】不倫の慰謝料請求なら無料相談ができるアディーレの弁護士におまかせください
ここまで、ご主人がパパ活をしていたときに、とるべき行動についてご説明してきました。今後の夫婦関係に大きな影響をもたらしかねないパパ活。単に「パパ活」と言っても、肉体関係の有無やそのほかの事情によって、不倫に当たるかどうかが変わってきます。パパ活による不倫でお悩みの方は、慰謝料請求について詳しい弁護士に相談されてみてはいかがでしょうか?
アディーレ法律事務所では、不倫の慰謝料請求についての相談料および着手金は無料です。また、不倫の慰謝料請求については「成功報酬制」を採用しており、原則として、成果が得られた場合(慰謝料を獲得できた場合)にしか報酬金が発生しません。
さらに、安心してご依頼いただけるよう、『損はさせない保証』をご用意しています。『損はさせない保証』とは、弁護士費用の支払いが発生しないというアディーレ独自の制度です。適用には諸条件がありますので、詳しくは弁護士費用ページをご覧ください。
ご主人がパパ活をしているのではないかと感じ悩んでいる方は、一度当事務所にご相談ください。弁護士があなたのお気持ちに寄り添い、適切な慰謝料金額の獲得を目指します。
監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。