【女性の方必見!】夫の浮気相手が許せない!職場に電話しても問題ない?
「夫と同じ職場にいる、浮気相手の女が許せない…!」
そのお気持ちはよくわかります。勢いに任せて「職場に浮気の事実を言いふらしてやりたい」と考えてしまうのも無理はありません。
そこで本コラムでは、夫に職場不倫をされて、相手の女性に電話するときの注意点や、本当に電話をしたときに損をしてしまうこと、そして職場への電話以外のアプローチ方法をご紹介します。
電話をかける前に、ぜひ本コラムを参考にしていただければ幸いです。
目次
この記事を読んでわかること
浮気相手の職場にどうしても電話したい!その場合の注意点
まずは、浮気相手の職場に「どうしても電話したい!」という方のために、いくつか注意点をご紹介します。
少なくとも、このポイントだけは押さえていただければと思います。
浮気相手の個人の連絡先がわかればそちらに電話する
もし仮に、あなたが浮気相手個人の連絡先をご存じの場合は、そちらに電話するようにしましょう。
詳しい理由はのちにご説明しますが、どんな理由であれ、わざわざ職場に電話することはおすすめできません。
浮気相手以外とはできるだけ話さない
なかには、「浮気相手の職場の電話番号しかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
確かにその場合は、一度連絡することもやむを得ません。
だからといって、電話口に出た職場の人に、浮気の話を話さないようにしましょう。何か別の理由を言って、すぐに浮気相手と代わってもらうようにしてください。
回数と時間は最低限にする
先ほどお話ししたような、やむを得ない場合で連絡するときも、繰り返し電話することはできるだけ避けていただいたほうがよいでしょう。
最初に職場へ電話をかけたときに、必ず個人の連絡先を教えてもらい、その後の電話は相手個人の番号へかけるようにされたほうが無難です。
相手との初めての電話で、感情的になってしまうこともあるかと思います。ですので、事情を話してすぐに連絡先を聞き出し、続きは個人間の電話やメールで行うようにしましょう。
浮気相手の職場に電話してあなたが損すること
浮気相手の職場に電話する際、ご説明した点を守っていただければ、基本的に問題はありません。
しかし、「そうじゃない!私は、職場に言いふらして浮気相手にダメージを与えたいの!」という方もいらっしゃるかもしれません。
では、あなたが思うとおりに職場へ電話して、浮気の事実を言いふらした場合、あなたが何か損することはないのでしょうか。
夫の心が離れてしまう
旦那さまと浮気相手が同じ職場の場合、まず考えられることは、旦那さまの心が、あなたから完全に離れてしまう点です。
浮気の事実が知れ渡れば、相手の職場での居場所はなくなったも同然です。「自業自得でしょ!」と、あなたの気持ちもスッキリするかもしれません。
しかし、あなたの旦那さまが浮気相手と同じ職場だった場合、職場での立場がなくなるのは旦那さまも同じです。旦那さまがそのような状況に陥れたあなたに怒りを覚え、夫婦関係がさらに悪化してしまうかもしれません。
「問題が解決したら、夫とは一からやり直したい」とあなたが考えていらっしゃる場合、これほど大きなデメリットはないでしょう。
浮気相手から逆に訴えられてしまう
また、浮気相手の職場に浮気の事実を言いふらす行為は、法に触れる可能性があります。
確かに浮気自体は浮気相手に非があることなのですが、相手にとっては浮気の事実を言いふらすこともまたプライバシーを侵害することです。悔しいお気持ちもよくわかりますが、あなたがそのプライバシーを勝手に侵害することは許されません。
そのため、相手によっては「あなたがしたことは名誉棄損です」と言って、逆にあなたを訴えてくる場合すらあるのです。本来訴えられるべき相手から、逆にあなたが訴えられてしまっては、本末転倒ではないでしょうか。
【職場への電話以外】あなたの気持ちを晴らす方法
お伝えしたように「浮気相手の職場に電話をして、浮気の事実を言いふらす」ことは、あなたが損をすることに繋がってしまいます。
「じゃあ、この怒りはいったいどうすればいいの…」という方は、次にご紹介する2つの方法を参考になさってください。
当初想像していらっしゃった形とは違うかもしれませんが、あなたの気持ちが少しでも晴れる方法をご紹介いたします。
誓約書を取り交わす
旦那さまと浮気相手が同じ職場の場合、仮に浮気関係をすべて清算できたとしても、職場で毎日顔を合わせることに変わりはありません。これでは、あなたの気が休まることはないでしょう。
そこで重要になってくるのが、誓約書です。
「私的な要件で、夫と接触することを禁ずる」、「違反した場合は違約金を支払う」といった内容で、相手と誓約書を取り交わすのです。
もちろん、これだけで二度と浮気をしないという保証はありません。しかし、抑止力には十分なり得ます。また、可能であれば相手と部署異動を交渉してみるのもいいでしょう。
ただし、個人で上記の方法を実行することは決しておすすめできません。
たとえば、浮気相手も合意のうえで誓約書にサインしたと思っていても、「無理やりサインさせられた」などと言って、逆に訴えてくる場合もありますし、相手との交渉も法的知識に乏しい個人では限界があるでしょう。
ですので、できる限り弁護士に依頼して手続や交渉を進めることをおすすめします。
慰謝料を請求する
仮に旦那さまとの縁が切れても、あなたの気持ちも収まらないに違いありません。
そんなあなたの気持ちに報いるのが、慰謝料になります。
浮気によって精神的苦痛を感じたあなたには、法律の観点からも、慰謝料を請求する正当な権利があります。浮気という行為を相手に償わせる意味でも、慰謝料を請求し、受け取るべき金額はきっちりと受け取りましょう。そして、今後の新しい生活にぜひお役立てください。
なお、誓約書と同様ですが、個人で慰謝料請求をすべて行うことは非常に困難です。
浮気・不倫問題に詳しい弁護士に依頼をすれば、たとえば、請求可能なもっとも大きな金額を相手に支払わせる交渉などもしてくれます。
もちろん、「いきなり弁護士に依頼するのは不安…」という方もいらっしゃるかと思いますので、まずは弁護士への無料相談をご活用ください。
まとめ
今回は、「浮気相手の職場に電話をしたい」という女性向けに、電話するときの注意点や電話をすると損してしまうことなどについてお話ししてきました。
当然のことですが、悪いのは浮気をした相手のほうです。しかし、あなたが感情的になり、職場への電話など、勢いに任せた行動を取ってしまえば、反対に“あなたのほうが悪”になってしまう可能性さえあります。
そうなる前に弁護士へご相談いただければ、そういった事態は防ぐことができますし、家族や友人には話しづらい内容でも、秘密を守ってお聞きすることができます。ぜひお気軽にお問合せください。
監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。