不倫慰謝料の合意後にトラブルに発展!対処法は?
「不倫の慰謝料について、相手の配偶者と話し合って合意できた。これで一安心!」
安心する気持ちもわかりますが、ちょっと待ってください!
その合意の仕方、法的に問題はないでしょうか?
実は、合意の内容や方法によって、自分では解決したと思っていても、あとからトラブルに発展してしまうケースがあるのです。
この記事では、よくあるトラブルを例に、対処法をお伝えいたします。
目次
この記事を読んでわかること
不倫慰謝料の合意後によくあるトラブル例
「一度、お互いに約束(合意)したのに、トラブルに発展することがある」と聞くと、疑問を持たれる方は多いです。ところが、さまざまなトラブルが起こっているのが実情です。
以下では、よくありがちなトラブルについて、Q&A方式でわかりやすく解説いたします。
「支払う」と口約束したがお金がない
急に「慰謝料を支払え!」と要求されて不安な気持ちだったとしても、支払えない金額の慰謝料を支払う約束をすることは避けましょう。
もし、支払うと約束してしまった場合、支払えないからといって、放っておいたり無視したりすることはやめましょう。最悪の場合、裁判にまで発展する可能性があります。
今回のようなトラブルにあわないために、以下の対策をしましょう。
もう会わない約束をしたが誘いを断れず再会
もし、不倫相手から関係の継続を求められたとしても、これに応じてはいけません。不倫相手が同じ職場の人など、今後も連絡を取らざるを得ない関係にある場合には、仕事以外のプライベートな連絡は避ける必要があります。
今回のようなトラブルにあわないために、以下の対策をしましょう。
金額は口頭で合意。支払期限を決めていない
今回のようなトラブルにあわないために、以下の対策をしましょう。
先日合意した金額より請求額が増えている
今回のようなトラブルにあわないために、以下の対策をしましょう。
トラブルが悪化する前に弁護士に相談したほうがいい理由
これまで不倫慰謝料の合意に関するトラブルをご説明しましたが、実にさまざまなトラブルがあります。
「慰謝料を支払うように要求された」だけでも、あなたにとって重大な問題なのに、解決したと思っても、またトラブルに巻き込まれる事態は避けたいですよね。
自分で解決したいと考えている方も多いですが、自分で何とかしようとした結果、余計にトラブルを悪化させてしまい、弁護士に相談にいらしたときには、すでにどうしようもない状態になっていた方もいらっしゃいます。
そのため、自力で何とかしようと動く前に一度、弁護士に話を聞いてみるのはいかがでしょうか?
まとめ
不倫慰謝料の支払いについて合意するときには、以下のことを忘れないようにしましょう。
- 支払えない金額を安易に支払うと言わない
- 今後は不倫関係を解消する
- いつまでに支払うのかはっきり時期を決めておく
- 相場の金額を確認したうえで話し合う
もし、自分で対応して、トラブルが悪化してしまったとしても、一人で抱え込まずに弁護士に相談しましょう。きっと弁護士があなたの心強い味方となり、できる限りスムーズな解決を目指して、相手方との交渉を進めてくれるはずです。
監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。