浮気・不倫の慰謝料が支払えない!自己破産するしかない?
「不倫がバレるなんて思わなかった」
「生活で精いっぱいなのに慰謝料まで支払う余裕なんてあるわけない…」
こんな状況になってしまった場合、「もう自己破産するしかないの?」という考えになるのも仕方がないといえます。
しかし安心してください。自己破産を考えるにはまだ早いかもしれません。
この記事では、自己破産についての基本的なことや、自己破産を回避するための手段について解説します。
追い込まれているあなたにとって、きっと有益な内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
この記事を読んでわかること
自己破産は怖いもの?
自己破産と聞くと、ネガティブなイメージが強いのではありませんか?
ここでは、自己破産を検討するなら絶対に知っておくべき基本的なことや、自己破産のメリット・デメリットについてみていきます。
自己破産のメリット
自己破産することで、裁判所があなたの財産を使って、できる限り借金などを返済し、返せない部分の借金などは免除してもらえます。
自己破産は、借金をなくすことができるので、人生の再スタートをしたい人にとっては大きなメリットとなります。
しかし、早く楽になろうという気持ちから、急いで自己破産することはおすすめできず、知らなければ後悔してしまう大きなデメリットも存在します。
自己破産のデメリット
自己破産には次のようなデメリットが存在します。
- 20万円を超える財産・99万円を超える現金は、原則、裁判所に持っていかれる
- 破産した人の氏名が『官報』という国の情報誌に載る
- 信用情報機関に事故情報として登録される
(=新たな借金をすることができなくなる可能性がある)
これらのデメリットは、借金を返さなくてよくなる以上は、仕方がないことといえます。
慰謝料を支払えないとはいえ自己破産には心配が伴いますよね
以上のようなデメリットを考えると、浮気・不倫の慰謝料の支払いができないという理由だけで、自己破産するのは不安に感じられると思います。
そこで次の項目において、自己破産せずにあなたの抱えている問題を解消できる方法を見ていくことにしましょう。
浮気・不倫の慰謝料が支払えないとき知っておきたい2つのこと
ここでは、これだけは知っておいていただきたいことを2つに絞ってご紹介しますので、慰謝料の支払いについて、どう対応するか考える際の参考にしてみてください。
浮気・不倫の慰謝料が支払えないという理由だけでは自己破産できない
自己破産するためには、支払わなければならないお金を返すことができない状態であることが必要です。
そのため、慰謝料のほかにも借金があって、家計がどうにも回らないという状況でなければ、自己破産できないことが多いでしょう。
「相手の言い値どおりに慰謝料を支払う」という決まりはない
慰謝料を請求された場合でも、相手方の言い値どおりの金額を慰謝料として支払う必要はありません。
慰謝料の金額は、浮気・不倫をされた夫婦の離婚の有無や、浮気・不倫の期間などさまざまな事情を考慮して決まります。
そして、相手方の請求金額が高額な場合や、まとまったお金を持っていない場合には、慰謝料について交渉することになります。
浮気・不倫の慰謝料が支払えない…どうすればいい?
デメリットを伴う自己破産をしなくても、慰謝料が支払えない問題を解決できる可能性があります。具体的な方法について、見ていきましょう。
慰謝料を減額してもらう
慰謝料の請求金額は相場よりも高額であることが一般的です。そのため、あなたが請求されている額も相場より高額な可能性があります。慰謝料の金額が相場の範囲内にあるかを確認しましょう。
相手が結婚生活を続ける場合 | 数十万円~100万円 |
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相手が結婚生活を続けない場合(離婚・別居など) | 100万円~300万円 |
※相手の夫婦が離婚したか、交際期間はどのくらいかなどの個別事情によって金額は異なります。 |
相手方の請求金額が相場よりも高額な場合には、もちろん減額交渉すべきですが、相場の範囲内であっても交渉を諦める必要はありません。
浮気・不倫を一緒に行った相手に対してお金を請求する、今後もう浮気・不倫相手と接触しないことを誓約して金銭面以外の条件をつけるなどの方法で支払う額を減らせる可能性があります。
相手の言い値に従うのではなく、粘り強く対応するようにしましょう。
分割払いにしてもらう
あなたは自己破産を考えるほどですから、請求金額の減額には成功しても、一括での支払いが難しい場合もあると思います。
そのときには、慰謝料の支払方法を分割にしてもらうように交渉しましょう。
もっとも、慰謝料を請求している相手は、金銭のやり取りであっても、あなたとの関係が継続することを嫌がっているのが普通です。さらに毎月きちんと慰謝料を支払うのか不安に感じています。
そのため、「分割で支払います」というのを口約束ではなく、紙に書いて合意をすることになります(合意書の作成)。
慰謝料請求のこと、誰かに相談できていますか?
自己破産や慰謝料の減額や支払方法の交渉について説明してきました。
この記事を読んで、「よし!慰謝料について交渉してみよう」と感じてくださったのであれば嬉しいです。
しかし、「1人では難しそうだな」と感じられた方もいると思われます。
慰謝料問題を含め、ご自身で対応したあとに弁護士に相談して、そのときには取り返しのつかない状態であることも少なくありません。
また、浮気・不倫は、後ろめたい気持ちから簡単に相談できないという声もよく耳にします。
そのため、あなたが「自分には難しそう」、「1人で悩むのはもう疲れた」と感じているのであれば、弁護士への相談も検討してみてください。
アディーレは、何度でも相談無料です。プライバシー保護に徹底した状態で、誰にも知られたくない慰謝料の悩みを相談したり、今後のアドバイスをもらえたりします。
弁護士と一緒に、請求された慰謝料を支払うのは難しいというあなたの問題を解消しませんか?
監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。