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マッチングアプリに潜む既婚者…騙されたときの防御術!

男女の出会い方はさまざまです。スマートフォン社会である現代では、マッチングアプリによる出会いも多くなっています。しかし、マッチングアプリは、気軽にいい人を探せる反面、相手の素性がわからないため危険もあります。

アディーレでよくお受けするご相談の1つが、「付き合って肉体関係まで持った人が、実は既婚者だった」というケースです。
そこで、このコラムでは、既婚者がいる可能性が高いマッチングアプリの特徴や、実際のトラブルをご紹介するとともに、既婚者と出会ってしまったときの防御術をご紹介します。ご自身の身を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること

  1. 既婚者がいる可能性が高いマッチングアプリの特徴
  2. マッチングアプリで起きた実際のトラブル
  3. 相手が既婚者だったときの自分を守るための防御術

既婚者がいる可能性が高いマッチングアプリの特徴

マッチングアプリといっても、その種類はさまざまです。それぞれ、以下のように目的や特徴が異なります。

  1. 独身証明を求められ真剣に結婚相手を探すためのアプリ
  2. 独身証明は不要だが、独身でなければ使ってはいけないとされているアプリ
  3. 気軽な出会いを求めるためのアプリ

このうち、特に②と③のアプリには注意が必要でしょう。②は、独身であるかの確認画面で同意ボタンをタップすれば既婚者でも登録できてしまいますし、③はそのような確認画面すらありません。そのため、既婚者がいる可能性は低くないといえます。

また、自分がいいと思った人にだけ自分のプロフィールを見せる機能(身バレ防止機能)を有するアプリにも、既婚者が潜んでいるおそれがあるため、注意が必要です。身バレ防止機能を使えば、既婚者でも周りにバレずに利用できてしまうためです。

マッチングアプリで既婚者と出会ってしまったときの防御術

もし、マッチングアプリで出会った男性が既婚者だったとわかったときは、どうすればいいのでしょうか。
騙された女性に悪意はありません。しかし、客観的には妻子ある男性と肉体関係を持ったことになるため、男性の妻から不倫の慰謝料請求をされてしまうおそれがあるのです。
そこで、慰謝料を請求されないため、また、慰謝料を請求されてもきちんと反論するための防御術を紹介します。

マッチングアプリの運営会社へ連絡する

まず思いつくのは、マッチングアプリの運営会社への連絡です。そのような行動をとっていること自体が、「私は既婚者と付き合いたくなかったんだ」という1つの証明になります。そのため、運営会社に連絡するときには、連絡したことがわかる証拠を残しておくのがよいでしょう。ただし、運営会社がきちんと対応してくれるかはわかりません。そこで、以下のような自己防衛をする必要があります。

証拠を保存する

マッチングアプリの情報を証拠として保存しておくことも大切です。

まず、彼のプロフィール画面をスクリーンショットしましょう。特に、既婚・未婚を記載する必要のないアプリで「未婚」などと書いていた場合、重要な証拠になります。プロフィール画面は簡単に変更できるため、変更されるたびにスクリーンショットしておいてもいいかもしれません。

また、マッチングアプリ内のチャットの会話画面もスクリーンショットしておきましょう。トーク履歴の量が多すぎる場合には、少なくとも独身であることを前提とした会話をしているところだけでも残しておくのが大切です。
もちろん、ほかのSNSへ移行してやり取りした場合も、スクリーンショットや、トーク履歴のバックアップをしておきましょう。

連絡をしない・関係を断つ・電話番号を控える

既婚者と交際を続けることは危険です。最悪の場合、相手の妻から慰謝料を請求される可能性があります。そのため、既婚者だとわかったり、独身かどうか疑わしい事情があったりしたら、連絡をするのはやめましょう。きちんと関係を断つことが必要です。

また、電話番号がわかっている場合には、今後連絡しないとしても、電話番号を削除せずに控えておきましょう。

あなたを騙した相手には、慰謝料請求ができるかも?

マッチングアプリで出会った相手が「既婚者」と知らないまま、結婚を前提にお付き合いし、肉体関係を持ってしまった場合、それは貞操権侵害にあたる可能性があります。そして、貞操権侵害に該当すれば、相手に慰謝料を請求できる可能性があるのです。

慰謝料請求ができるケースについて詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください

慰謝料請求のことなら、弁護士にご依頼ください

騙されたほうは被害者ですから、何も悪くありません。悪いのは独身だとウソをついた彼です。本当のことを知るのが怖くても、勇気を出して慰謝料請求をし、彼に慰謝料を支払わせることでしっかり償わせましょう。それが、傷ついたあなたの心を癒す1つのきっかけになるはずです。

弁護士にご依頼いただければ、ほとんどの場合、相手が既婚者かどうかわかります。また、相手が既婚者だった場合には、適切な方法で解決することができます。
彼に慰謝料を支払わせて償わせることも、妻の慰謝料請求から身を守ることも、さらには、彼との間であった失敗を打ち消すこと(性的な動画の削除など)も、不可能ではありません。迷ったら、まずは弁護士にご相談ください。

まとめ

このように、マッチングアプリでは、さまざまな人と気軽に出会える一方で、既婚者と知らずに付き合ってしまうトラブルが起きていることも事実です。
もしも、マッチングアプリをきっかけに交際した相手が既婚者だとわかったら、すぐに関係を断ち、証拠や電話番号を保存しておきましょう。

そして、ご自身や身の回りの方が、マッチングアプリで出会った相手に騙されていることがわかり、つらい思いをしている場合には、弁護士へ相談することも考えてみてください。
精神的なケアにも気を配り、法律的な解決へ向けてしっかりサポートさせていただきます。

監修者情報

弁護士

池田 貴之

いけだ たかゆき

【Xアカウント】
@ikeda_adire_law

資格
弁護士
所属
第一東京弁護士会
出身大学
法政大学法学部、学習院大学法科大学院

私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。

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※2024年10月時点。