既婚者だった彼氏に仕返ししたい!NGな仕返しと適切な方法
「既婚者であることを隠していた彼氏が許せない…どうにかして仕返ししたい!」
今まで信じていた彼氏が実は既婚者だったとわかったら、「仕返ししたい」と考えてしまうのも無理はありません。
ですが、 “やってはいけない仕返し”をしてしまうと、あなたの状況がもっと悪くなるため注意が必要です。
このコラムでは、やってはいけない仕返しとその理由を解説するとともに、あなたをだましていた彼氏に適切に怒りを伝え、責任を取らせる方法をご紹介します。
あなたのお気持ちが少しでも軽くなるように、どのように行動すればよいか一緒に見ていきましょう。
目次
この記事を読んでわかること
「既婚者だった彼氏を許せない…仕返ししてもいい?
「悪いのは独身だと偽ってあなたの気持ちを踏みにじった彼氏ですから、あなたが「どうにかして仕返ししたい!」と思うのは当然です。
しかし、あなたの思うように仕返しをしてしまうと、反対にあなたが法的責任を問われてしまうことがあります。
彼氏にはきちんと責任をとってもらうべきですが、「やってはいけない仕返し」があることに注意しましょう。
やってはいけない仕返しとその理由
具体的に、「やってはいけない仕返しの方法」とその理由について見ていきましょう。
彼氏の奥さんにばらす
あなたは彼氏にだまされた被害者ですが、彼氏の奥さんからすれば、あなたは「夫と不倫をした女性」にすぎません。
そのため、彼氏の奥さんにあなたとの関係をばらしてしまうと、あなたが不倫の慰謝料を請求されるおそれがあります。
あなたを深く傷つけておきながら、家族と平穏に暮らしている彼氏が許せない気持ちはわかりますが、彼氏の奥さんに「あなたの夫にだまされた」などと連絡することは避けましょう。
執拗な連絡・家や勤務先への怒鳴り込みをする
怒りのあまり、LINEや電話などで執拗に連絡したり、家や勤務先へ怒鳴り込みに行ったりすることはやめましょう。場合によっては、あなたが脅迫罪などの罪に問われてしまうおそれがあります。
また、家族や勤務先に「既婚者であることを隠してあなたと交際していた」という事実が知られると、彼氏の名誉やプライバシーを侵害したとして、あなたが責任を追及されるおそれもあります。
SNSに投稿する
ご自身に起きたことをSNSに投稿したいと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、場合によっては名誉毀損などの罪に問われてしまうおそれがあります。
たとえば、イニシャルや会社名などを出しただけも、知っている人が見たら相手を特定できてしまうケースでは名誉毀損が成立するため、注意が必要です。
彼氏に適切な方法で責任を取らせるには?
上記のようなリスクを回避しつつ彼氏に仕返しをするには、法律上認められた範囲内で責任を取らせる必要があります。以下で、適切な方法を見ていきましょう。
慰謝料を請求する
彼氏の「既婚者であることを隠してあなたと交際し、性的関係を持った」という行為は、「貞操権侵害」という不法行為にあたります。そのため、あなたが負った精神的苦痛に対し慰謝料を請求できるのです。
慰謝料を請求すれば、彼氏にことの重大さを自覚させ、ダメージを与えることができるでしょう。
なお、貞操権侵害に基づいて慰謝料請求をするためにはいくつか要件があります。詳しくは下記のコラムを参考にしてみてください。
あなたとの関係を口外しないよう約束させる
慰謝料請求の際には、彼氏にあなたと交際があったことを奥さんなど第三者へ口外しない約束をさせましょう。
このような取決めをすることで、あなたが反対に不倫の慰謝料を請求されるリスクを回避しつつ、彼氏にきちんと責任を果たしてもらうことができます。
慰謝料請求をするなら弁護士にご相談ください
仕返しの方法として「慰謝料請求」が適切であることはおわかりいただけたと思いますが、慰謝料請求をするには彼氏と冷静に交渉する必要があります。
また裁判になってしまった場合は、貞操権侵害にあたることの立証や、複雑な手続をしなければなりません。
そのため、慰謝料請求をお考えであれば、弁護士に依頼するのがおすすめです。
弁護士に依頼すれば、交渉や手続を任せることができ、時間的・精神的負担が少なく済みます。また、弁護士から慰謝料請求をすれば、相手にあなたの本気の怒りを伝えられるでしょう。
何より、弁護士であれば守秘義務があるため、あなたがご家族やご友人には話せないことも相談できます。きっと、心強い味方になるはずです。
まとめ
あなたを深く傷つけた彼氏に対し「仕返ししたい!」と思うのは当然です。しかし、あなたの思うように仕返ししてしまうと、反対にあなたが責任を問われてしまうおそれがあります。
そのため、「慰謝料請求」という方法で彼氏にあなたの怒りを伝え、責任を取らせることを検討しましょう。
アディーレなら、貞操権侵害の慰謝料請求に関するご相談は何度でも無料です。
アディーレの弁護士があなたの悔しい気持ちを受け止め、味方として一緒に戦いますので、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 第一東京弁護士会
- 出身大学
- 法政大学法学部、学習院大学法科大学院
私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。